世の中そんなもの

日々の生活のどーでも良さそうなことに悩みが尽きない人の備忘録。ただの日記だよ。

マナー違反(常識・非常識)て

大分前に聞いたことだけど
世の中マナーがなっていない(非常識な人間)が多い,と考えている人は多いが
自分はマナー違反(非常識)でない,と思っている人も多い,らしい。

それはすなわち?
マナー違反でない,と思っている人も
他人からはマナー違反だ,と思われてるって事,みたいに聞こえる。

私自身は,それなりにマナーを守っているつもりでいる。
少なくともマナーは守るべきであり
そうあるように努める意識を常に持っているつもりだ。

でも,
振り返れば,
マナー違反をしてしまった,という事も少なからずある。

携帯電話がまだ普及していなかった頃,
私は「駅の公衆電話で長電話」をやってしまった。

いい訳は色々あるのだけど
常々「公衆電話で長電話をするのは非常識なこと」「自分はそうならない」と思っていたので自分がそれをしてしまった事は非常にショックだった。

かけ始めた時に誰も居なかった筈の後ろには
何人もの長蛇の列が出来ていた。

電話相手を振り切って切った時には多くの人に睨まれたし
「信じらんねぇ!」と吐き捨てるように言われた。

自分が順番待ちをしていた時には誰も来なかった事
電話中に状況が変わった事に気付かなかった自分
が恨めしかった。

更に,多くの非難を浴びて消沈した状態で
直ぐそばのホームの階段を上がると
そこには複数台のガラ空きの公衆電話が備えてあった事も
なんてことかと哀しくなった。
相当に泣いたから記憶にも深く残った。

きっとあの時の人達は
私のことを「なんて非常識な人だろう」と思ったに違いない。

非常識とは反対に
いい事をしたこともある。
困っている人に手を貸した,とか,そんな事だ。
できる事ならば
自分はそういう事ができる人間でありたい,と思っている。
中には私の事を「ああ,いい人だ」と思った人も居た事だろう。


創作系の個人サイトを見ていると「ネチケット」という事を強く書いているサイトがよく見受けられる。
私自身は幾つかのネチケットサイトは一通り読んだ事はある。
大抵は,当たり前だろう,という常識的な内容ばかりなので気にするべくもない
幾つかは正直なんだかうるさいなぁ,と思うものもある。>自分だったら大して気にしないだろうなぁ,というモノ
それでも,サイト運営者に不快に思わせない事,相手に失礼をしない事を
念頭においていつも注意を払っているつもりだ。

だけど,
これも振り返れば
「ああ,ネチケット違反だったんだなぁ」と思い当たる事がる。
きっと相手は不快に思ったに違いない。
「こいつはなんて失礼なんだ」
と思っただろう。


時々,
「非常識な人間だ!」と思われることと
「親切な人」「いい人だ」と思われること
が,同じ「私」なのに混在する事で
おかしな感覚(分裂しているような奇妙な感覚)を感じる事がある。


本当は,
「非常識なこと」「マナー違反なこと」はあくまで事象であって
その人の人柄・人格全てを表すものではないのだ。
だから,「なんて人なの!」とある行動でそう思っても
別の行動で「あ,案外いい人だ」と思う事も,
少なからずある事を私自身経験している。

事象は事象,人格は人格。

つい,事象があると,その人の人格そのものまでも決めつけてしまいがちだけど,きっとそれは違うんだと思う。

ただ,弁明する機会や別の行動を見せる機会はなかなかない。
特にネットの世界,ネチケットのことになると難しそうだ,と思う。