住宅ローン減税が世の中に存在しかつ子育ての期間中は、繰り上げ返済なんて絶対しない方がいい、と声を大にしていいたい。
by うさぎっこ
↑ ちょっとありがちな風に。注:誰にでも当てはまるかは自己責任で。
私はローン=借金が嫌い。どうせ払うものならば先に全部払ってしまえばいいじゃん、という感覚で、住宅ローンもできれば組みたくないなぁ・・と思っていました。
でも、お金持ちでもないので即金で買えるような財力はありません; なので、できる限り少なく借りました。少なく借りれば、利子も少ないしね!
25年のローンを組んで、10年めに金利が変わる、というヤツで、それを、途中で繰り上げ返済(期間短縮)しました。そして、金利が変わる予定だった 10 年目くらいに全部完遂してしまいました。
しかし、これが失敗だったと今はとても後悔しています;
キーワードは、住宅ローン減税と高校の就学支援金。
家を建てた当初は、住宅ローン減税のことをよく理解していませんでした。
まあ、共働きだったし、子供も小さかったし、大きな旅行もしないし、明日のお金に困っていなかった(焦っていなかった)からかな。
住宅ローン減税が適用されるうちに家を建て方がいい、とか、なるべく多く借りた方がいいとか、そんな話はチラホラ聞いていたけど、具体的な数字(お得金額)になるとケースバイケースなのでよく分からず、結局私の認識は、
減税があろうがなかろうが借金は借金でしょ、借りた分だけ返さないといけないお金は増えるんだし、やっぱり最初から借りない方がいいんじゃないの。
住宅ローン減税は借りたお金の返済額が少し減るだけ => そもそも借りるお金が少なければ返すお金(トータルで払うお金)も少なくて済む => 借りないに越したことはない(と思う)
ローン=借金=いいことない。
となってしまいました。これが固定観念となり、脳内フィルターを曇らせていましたね。だからそういうこと(住宅ローン減税のお得なところ)を、右から左にスルーしたまま家が建って日々が過ぎていったのです。
結果として、早く借金(=住宅ローン)をなくしてしまいたかった私は、
節約したいあなたに、繰り上げ返済っていいよ!オススメ!
なんていう多くのファイナンシャルサイトに感化され※、少しだけ貯まってきた貯金を切り崩して繰り上げ返済してしまいました。
※「状況によっては繰り上げ返済しない方がいい場合も」という小さい文字はあってもいまいち理解できなかったし、概ね、返した方がお得!というサイトが多かったから。
本当は銀行に行って対面相談した上でやりたかったけど・・・フルタイム勤務だった為に銀行に相談に行く時間が取れず、また皮肉にもネットでなんでも手続きできる時代。銀行が閉まっている時間に相当の時間をかけてネットで調べまくり、ネット上で自分で手続きしてしまったのです。
(もちろんマイパートナーにも相談はしましたけどね。彼は存外人任せなのでいいんじゃない、って感じでしたね。)
そして、1 つ目の落とし穴。
繰り上げ返済の「期間短縮」を選んでしまった為に、住宅ローン減税対象外になってしまったのです。
アホですね。そうとしか言いようがない。
ローンの繰り上げ返済には、月々の返済額を少なくする方法と、返済額を変えずに期間を短縮する方法があります。
期間を短縮する方が、トータルで支払う金額は少なくなります。もともとそんなに大金を借りていなかったので月々の返済も大した金額ではなく、
月々返すのが辛い人は減額、そうでもない人は期間短縮、
なんてアドバイスがどっかのサイトにあったもんだから、期間短縮の方を選んでしまいました。もともと住宅ローン減税について重きを置いていなかったのでそれについてはあまり深く考えていなかったのです。
そして、繰り上げ返済をしたその年の年末。
繰り上げ返済により住宅ローン借入期間が 9 年11ヶ月になっていますね。なので、控除対象になりません。
という結果を知りました。
9 年11ヶ月ですよ!? 10年以上なら減税対象なので あと 1ヶ月足りないという結果!!
なんでこうなる!!!
意図してこの期間になったわけではありません。今ある貯金がいくらまでなら繰り上げ返済に回せるか、金利が変わる(金利が上がるかもしれない)年まで後何年か、を検討してこの結果になっただけ。そこに借入期間10年未満になると住宅ローン減税の対象から外れる、という検討がなかっただけで、この期間になったのは本当にたまたまだったのです。
||| orz。
時間をかけて、苦労して、この結果。
繰り上げ返済で節約できた利息分は確か 12万円くらいでした(計算によると)。ぜんぜんわりに合わない。
繰り上げした住宅ローンはもう戻せないのでどうしようもありません。
でもこれで終わりではありませんでした。
泣きの繰り上げ返済をしてしまった数年後、息子たちが高校に入学。
息子たちが入学する数年前には高校の授業料が無条件で無料に。でもすぐに所得制限という条件ができました。
高校の就学支援金のうち、授業料免除の分は所得制限をクリアして対象になれました(そんなに所得ないですし!)。
ところが、、、国だけではなく、県の支援金というものもあり、所得制限により入学金の補助が受けられる制度があったのです。
ちょうど同時期に一番近い親族が病気になり医療費がかさみ医療控除もあった為、なんと、基準となる税金額があと 2 万円程少なかったら、県の補助金の対象でした Σ( ̄口 ̄;) !。
この時もし入学金の補助を受けられたなら、約50万円の支援をもらえたんです ! T T。。
もし、この時、住宅ローン減税の対象だったなら。
もし、私がもうあと少し、働くのを頑張らずに収入を低く抑えていたら。
なんかすっごーい、損した気分。
一生懸命働いて、税金もちゃんと収めて、ローンも自力で頑張って返して、この仕打ち。(語弊あり)
子育てしながら働くって結構大変。頑張ってるのに、それなのに・・・。
私はローン=借金=しない方がいい と思っていました。でも、住宅ローンは普通のローンとは違う、子育てしているなら寧ろ借りておいた方が良かった、とこの時、認識が変わりました。
多くの人がやっていること、は、自分も同じようにやった方が国や自治体から恩恵が受けられる、と知りました。
すべて後からわかったことなんだけど(哀;。
もちろん、家を建てた当初、県の高校の入学金支援があったかというとなかったかも知れません。住宅ローン減税も、なくなる、なくなる、と言われながらも延長したりしてますし、親族が病気にならなければ医療控除の分がないので同じ結果だったかも知れません。
でも今は少子高齢化社会ですし、子供に関する支援は自治体で結構決まりやすい事案なのではないかと思うのです。とはいえ、自治体だってないものはあげられませんから、そこに所得制限という条件がつくわけです。
また、後から気づいたことがもうひとつ。。
住宅ローンはローンを組む時に生命保険をかけられ、一家の稼ぎ手になにかあった時は残りの返済額が無料になるのです!※
※これに関しては詳細なリサーチしてないけどウチの場合はそうでした(確か)
これも借りた当初はあまり考えていませんでした。だってなにかある方が良くないんだし、そんな万が一のこと考えない方がいいじゃないですか。
でもね。
子ども達が中学~高校に進むにつれて、気づけば貯金がどんどん減っていて、改めて、収入と貯金とこれからかかるお金(主に教育費=学校代)を想像したら、
これってやばいんじゃ・・・もし一家の大黒柱になにかあったらウチはとてもやっていけない。
ってことを実感したのです。
(なにかあったら)どーしよー・・・;||| 。
と不安を感じた時、住宅ローンて彼になにかあった時は返さなくていいんだっけ、と、はたと気づきました;
そうでした、住宅ローンは特別なローン(あくまで私的認識)! 保険がかかっているから家を担保に?返済金がなくなるんだった(たしか)。つまり、
住宅ローンを無理に返済せず貯金を残しておけば、万が一の時はその貯金でなんとか子供が成人するまで暮らしていけるんじゃないか!?
という結論に。
(; ̄□ ̄) ガーン! それなのにウチってば、貯金を崩してローンを返済して、もし何かあった時に手元に残っているのは大幅に減ってしまった預貯金のみ。そんなアホな。リスク管理を考えれば、貯金残してこつこつ返済して万が一の時には現金を手元に残した方が良かったじゃないか。
あぁ・・・ orz |||
子育てってお金の面ですっごく大変です。子供の人数によってかなり違うんだけど、私ってば将来の日本の為に可能であれば子供は 2人以上!できれば 3人!とか思ってて、それを実現してしまったのでとっても大変です。
子育てにキュウキュウ言ってる家計の為に子供に関するいろいろな支援やら補助やらがある筈なのに、それを有効利用せずに税金だけ払っているのかと思うと・・(語弊あり)なんていうかもうホント馬鹿としかいえない。
結果論なところもあるけれど、家計が心配で何が節約できるかと考えてお金の話をいろいろ見ていて住宅ローンを繰り上げ返済しようと思い立ってしまって、結果受けられる可能性の高かった支援を受けられないことになってしまい、、、この事実を認識した時はすごいショックでした。
一所懸命考えてやったことが裏目に出て、またあくまで予想だけど 50万円以上の支援が消えた、と思うと、本当にショックで、
ああ、きっとお金の星の下から遠く離れたところに生まれたんだろうな、と(昔から思っていたからまたか、って感じだけど)、ぶちぶちうだうだ言っている私とは対象的に、お金に関して適当なパートーナーは、ショックは受けていたもののすぐに、
「まあしょうがないよ。いいんだよ、金は天下の回りものだよ。使えばいいんだ。」
とのたまわりました。
「・・・・・」
・・くぅ、やっぱりくやしー!もういやだーぁああ!
と心の中の思いは消えませんでしたけど、私はやっぱりケチ子なので、そんなパートナーを心配しつつも尊敬します。子どもたちが独立するまで健康でいてください。お願いします。
あくまで一個人の体験談と思いなので住宅ローンの借入れを推奨しているわけではありません。住宅ローンはやっぱりローンなので無理に借りることはないと思いますし。
でも家を建てる時に、住宅ローン減税について、子育てメリットあるかも知れないからよっぽど余裕が無い限りは無理に返さないで借りたままの方がいいよ!と、強く勧めてくれる人がいなかったこと、が残念でなりません。。(ぽつぽつと、いいらしいよ~?、って位だったからなぁ)
現実にこうなって実感したことで、今でもこうして振り返ると後悔しきり、って感じなんですよね。でもどうしようもないー・・・;; ので、現在の我が家の貯金は老後が心配なレベルです orz。
子育て世帯は一概に、ローンなくそう、とか思わなくていいよ。たぶんね!(って過去の私に言ってあげて)