人生半分過ぎて、もう、これまで生きた時間よりも、これから生きる時間の方が短いじゃん、と思ったので、片付けを始めた(現在進行系)。終活の一貫てやつ、その日記。
序章
知り合いの方のお母様が亡くなった時の話(ピンピンコロリ)、
家の中の色々なものがきちっと片付いていて驚いた、服類もきれいに畳んでタンスに収まっていた、と聞き、
私も死んだ後に、随分きれいに片付いてるわね、とか、お母さん、こんなものまで(思い出の品を発見する家族たち)、とか、残された人達(家族)が片付けしながら思い出に浸れるような終わり方をしたい、と思った(なんとなく)。
しかし、物が多いよ、この家;
片付けても片付けても、不用品がどんどん出てくるのでウンザリする。この家はもしかして半分くらいゴミもとい不用品で出来ているんじゃないだろうか(言い過ぎ)。
昭和世代は、ものは大事に使いなさい!な感覚が強い(貧乏性も含)から、壊れていないものが捨てづらい。絶対使わない、と思うのに、壊れていないもの、キレイなものをいざ捨てようと思うと、、、
コレを作った人(開発した人)は、どんな思いでコレを作ったのかな、こんなにきれいなのに、いろいろ考えたろうに、まだ使えるのに無碍に捨てられるなんて・・・
と、知りもしない開発者への要らん思いとかまで出てきちゃって、手が止まってしまう。
見ず知らずのよくわからないモノ(人)に思いを馳せるとか馬鹿すぎでしょ!!・・て思うけど、でもコレが事実なのよ・・・特にぬいぐるみとかファンシーなモノはその威力が半端ない。
個人的な思いの丈はこのくらいにして。。
モノを捨てられない人の片付け方
世の中の片付けマニュアルには、断捨離しろ!というのが多い。数年前はそれがブームにすらなってた雰囲気。わくわくしないものは捨てろとか、1年(数年)使わなかったら(着なかったら)捨てろ、とか、ミニマリストが流行ったり。今も流行ってるのかな。
これらのマニュアルは、捨てること(手放すこと)の素晴らしさを説いていて、正直、自己肯定感が傷つけられる(え?)
わかっちゃいるけど手放せない、ことを肯定的には書いていないから。
酷いものでは、必要ないものは手放して自分の人生を大切にしよう、とか(今を大切にしていない、という現在の否定)、手放すための思考の変え方、とか(今の自分を捻じ曲げるような努力しないとダメみたいな)、うん、敢えて極端に書いてるけど、ネガティブ思考な人(私)にはあまり合っていないみたいだ。
そんな今の私が参考にしているのが、捨てない片付け、の古堅純子さん。
古堅さんの著書の中に、他人がみてゴミのようなものでも、手放させてしまったら本人の元気がなくなってしまった、というくだりがあって、なんだかわかる気がしました(共感)。
古堅式片付けのキーワードは、「稼働率」「更地」「景色」「寄せる」「埋める」かな。
この他にも、誰だったか忘れたけど、モノは1ステップで片付けられることが重要!みたいのがあって、少なくとも2ステップ、3ステップになるとキツくなる、みたいな、なるほど(片付けても散らかってしまうのはコレか)、と思い、それも基準に考えるようにしている。
片付けのプロ・古堅純子さんに聞く!「捨てない片付け」とは? | 【公式】大人のおしゃれ手帖web
実践!・・・は少しずつ
自己肯定感を高める為に、出来たこと(やったこと)を(現在進行系)
★洗面所
洗面所がホコリだらけでした。小物が多くてパタパタでホコリを取りたくても取りづらい!!
とにかく見た目が汚かった(湿気のついたホコリは見た目がホントによくない)。でも、拭き掃除が容易にできないジレンマ(モノ:タオル類・歯磨き関連・化粧品・ヘア用品・シェービング用品・洗濯関連・掃除関連諸々が多いからよ!)
- DIY で、窓前にタオル置き場を新設
- コレまでのタオル置き場(オープンラック)に引出し収納を購入・設置:小物と洗剤関連を収納
- 洗濯モノや雑多なモノを置いていたオープン収納(実は本棚)を、扉と引出し付の収納に買い替え
これにより、オープン収納ゆえにホコリだらけかつ掃除しづらかった小物たちを全部収納できて、以前はとてもじゃないが人に見せるのは恥ずかしかった洗面脱衣室だったけど、今は、誰かに見られてもOK位の洗面・脱衣室になりました!
DIYで壁面収納を付けるため、ホームセンターの初心者DIY教室に参加したり(勉強 → 材料調達 →実施)、要件にあう収納家具探し(リサーチ → 購入→ 現状家具の移動 → これまで外に出ていたものを収納)、既存ラックや収納の移動先を考えたり、で、
完了までに約10ヶ月かかりました(頑張ったよね、疲れたよね、私)。
断捨離はほぼしていません。いつのかわからない化粧品のサンプルを捨てたくらい。1番大きかったのは、収納に嵩張っていた歯ブラシ関連を台所付近の引出しに移動したこと。
我が家は歯磨きはキッチンで、信じられん!という人も多いみたいだけど、衛生面で実質的な問題はなく、気持ちの問題がほとんど。ウチの場合は効率重視でキッチンが断然便利なので、使う場所に近い所に収納すべし、で、これは古堅さんの、稼働率、を参考に、常識を壊す、も参考に、しました。
とにかく洗面所ってモノがそもそも多すぎるので、減らさないとね。結果、けっこうなスペースが空いたのでかなり有効でした。
★ペット砂(木質チップ)の保管場所
ペット用に木質チップを買っています。米袋に入ってて20kg、でかい、大きい、邪魔。で、これまでは、トイレの前の廊下のスペースに置いてあったのを、リビングに移動。米袋のままだと流石に見た目が悪いので、プラ製の蓋付きストックBOXを2個購入してそこに入れることにしました。
これは古堅さんの、稼働率、を参考にしました。ペットケージはリビングにあるので、掃除の度にトレイ前まで木質チップを取りに行っていた、その往復が面倒くさかったね。
そして、ケージレイアウトに使う長物の木片がよい収納場所がなくて、リビングの片隅のゴミ箱に指してあった、ので、この場所と入れ替えたら、ものすごく楽になりました(掃除が)。
これは本当にびっくり実感。
なんとなく、猫砂みたいな木質チップは、ストックでもあるので物置とか廊下に置くイメージで、全部をリビングに置く発想はなかった。木片は小物に分類されるので部屋の中イメージだったのでリビングに置いていた。でも必要になる頻度は断然木質チップなので、雑多な木片が大きさの統一されたストックBOXに変わった事は、使いやすいし見た目もよくなってGOODでした。
★子供が持ち帰ってきた学校の理科実験グッズ
電気の実験?で、走る車やらジョッキーやら、の、組み立てロボットみたいなモノがありました。壊れてないですしね・・・豆電球付いてるし(燃えないゴミでいいのか?)、たしかに、これで動くんだー、って面白いモノたち(感心)。
ものづくり系が好きな人にしかわからないかも知れないけど、こういう「よくできたもの」が捨てづらい(動くし)、今後のものづくりの何かに応用できるかも(部品だけ使うとか)、と、多分絶対やらないくせに、思ってしまう。でも、3人分、結構嵩張る、場所取る、ぱっと見ゴチャつく。
稼働していないけど捨てられないモノは埋める
これを参考にしました。とりあえず、今の場所からはどかして、デッドスペースへ埋める。
子供たちの学校用品(絵の具とか習字とかリコーダーとかピアニカとか、etc.)が結構あって、どれも要らないけど壊れてないし、孫が出来たら使わないにしても遊べるかも、とか(そもそも孫が無理そうだろ!と自分ツッコミ)、
まあ、「壊れていないから」と「必要になった時に代替品がない or 新品の価格もそれなり」というのが捨てづらいのです。
これらを、まとめて押入上の天袋へ。段ボールに入れると何が入っているかわからなくなるし重くなって危ないので、適宜まとめつつ、上げました。
これによって、使いづらいけど天袋よりは使いやすい低めの位置の収納が少し空きました。でも、この片付けの本領はここから。
片付けが進んでいくと、他にもデットスペースに埋めたいものが出てくる。そこに鎮座する理科実験道具や細々したおもちゃたち。これどかしたい、どかしたらこれが入る、そもそも、もう手が届かない(届きづらい)天袋に入ってるので、やっぱりなんか、要らなくない?という気持ちになってきたのです。
これは不思議な感覚だけど、ゴサっと雑多に置いてあった時には、その光景に見慣れてしまって「片付けたいけど捨てられないなぁ、置くとこないしなぁ」と眺めて封印していたものが、一旦、退避してストックしたら、なんとなく、ここまでしたからもういいか、みたいな、コレって本当にここまでして要るものだろうか、という気持ちになれた。ので、捨てました、もとい、ありがとーと言って送り出しました。
手放す時には、なんでコレを取っておこうと思ったんだろう・・・という位、この(ゴミみたいに見える)雑多なものをとっておきたかったのか、自分でもわかりません!でも、その時は本当に捨て難かった、と断言もできます。
自然と手放せる感覚は本当に「苦」が少ないので、面倒だけど、こうやって少しずつ、自然と手放す気持ちになって手放す、のがいいですね。
とりあえず埋める、侮るべからず。
★贈答品の食器
結婚式やなにかでもらった食器、使ってません。食器棚に入らないし、可愛いとは思うけど、庶民的な家にはお上品すぎる模様、好みでもない。ということで、デットスペースにしまいっぱなし。◯十年ぶりに出してみた(整理の為に)。
食器類は、よほどでないと、買取してもらえません(ブランド品とか)。ノリタケとかNARUMI とか、そこそこだけど、そこまででもないよね。
でもキレイだし、このまま燃えないゴミに入れるのも・・・それに、デッドスペースだから、そのままでも問題なくない?
この、「デッドスペースにしまいっぱなしだから、そのままでも問題なくない?」が、見誤りでした。
今回、もうすぐ自分死んじゃうんだし!を原動力として(人生半世紀を過ぎた、という意味)、安物は一部処分、新品のNARUMIクラスは、雑貨を扱うブックオフなら買取してくれるかも、という情報を掴み、売却へ。実際には処分しよう!と思ったうちの5割がいつもの「使うかも」精神でまた元に戻したけど(おい)、いくつか手放したおかげでデッドスペースが空きました。
ここで登場、稼働率。
あまり稼働していないものを、空いたデッドスペースへ入れたら、それらが入っていたそこそこ使いやすいスペースが空き、収納できずに出しっぱなしになっていた高稼働率のものをそこに収納できた。びっくり(誤算)。
高稼働率のものはしょっちゅう使うし、収納場所がなかったので出し放しだった。とはいえ、しまいたいな、とは思っていた。
扉の中に入ったことで出しっぱなしより使い勝手は下がったけど許容範囲(ゼロステップ→ワンステップに)、出しっぱなしがなくなって、この家広いかも知れない・・・と錯覚したほど。
意外と、デッドスペースのものを処分するのもありなんだな、と実感した現実でした。といっても、捨てられなくて残っている食器もまだまだある。ホントにどんだけ不用品が多いのか(ぐったり)。
★おまけ的な(服やタオルの整理)
こんな感じで、捨てづらくて片付けられない、私も、人生半世紀過ぎたからもうすぐ・・・という気持ちの後押しと、古堅式の捨てない片付け、を参考に、家の整理を進行中。
まだ時間はかかるけど。そもそも、子供たちが帰ってくると(未定)、絶対的に収納スペース足りない問題、もあるけど。
直近では、gemini に優先順位をアドバイスしてもらいながら、不要な布類スペースを片付け(半間の物入れ)。
ここは、古いタオルやシーツ、フリースなど、捨てていいけど、掃除に使える、かな、というものを放り込んでいたスペース。使うよりも放り込む方が多くて収納率120%超えていた;片付けをし始めて、80~100%くらいにまで整理できた。先日はここの中身を別の場所へ入れるべく一時的に段ボール出し。
80サイズ段ボール、2.5箱分くらいあった。
・・・・・毎日掃除しないくせに、掃除用のボロ布や古シーツがこんなにあるとは、なんか間違ってて笑える(ホントは笑えない)やる気だけはあるってことなのかな。
最近、古いタオルで掃除すると、却って汚い、ってことを実感している。gemini にも、古布は掃除に使うものではない、と言われた。そりゃそうだよね。キレイにするのに洗濯済みとはいえ汚れの残っているだろう布を使うなんて。ホコリ取りくらいは有効かもしれないが。
こんなに要らないよなー、と思って、更に厳選して捨てた(古布を)。他にも、洋服類を下記の方法で捨てた、もとい手放した。
どうしても、まだ着れる服が捨てづらいので(もう着ないけど穴が空いていたり破れたりしていないもの)、一部は、ワクチン寄付できる団体へ送付。
お金がかかってしまうが(5千円程度)、手放せないのは感情的な理由が大きいので、お金がかかってもただゴミに出すよりは手放せる。
ちなみに、古着処分で検索すると、上記のセカンドライフではなく、「古着deワクチン」というのが上位に出てくくる。
最初はそっちも考えたけど、よくよく調べていくと、古着deワクチンは「寄付」ではなく、不用品の有料処分とのこと(Q&Aにそう書いてある)。不要品を有料で引き取って売れるものは売る、ワクチンも寄付するとはいえ、なんか良い商売だな(語弊あり。あくまで個人的な印象)、という気もしたので、セカンドライフに寄付することにした。
セカンドライフ(グッドライフ)は、不用品の寄付で、カバンや小物など、送れる品物が幅広い。箱数に応じてポリオワクチンを寄付してくれる。
認定NPO法人なので、確定申告で寄付金控除も出せる。これは寄付の実感も持てるし嬉しいところ。
その他、BRING や H&M も利用。
BRINGは、幅広い企業が協賛していて回収拠点がけっこう多い。回収にブランドは問わないが、回収不可(靴下とか)のものもあることは注意。あと、ウチの近くの回収拠点(大手ショップ)はやる気があまりない感じでBOXは大抵いっぱいだしスタッフさんもやや冷たい(気がする)。
H&Mは、布地だったら大抵なんでもあり、で、タオルや水着の回収もOK、たぶん靴下も大丈夫。次回のお買い物3000円以上で使える500円クーポンをくれる(回収1回2枚を上限)。布ならほとんどOKなのでありがたい。レジ横に回収BOXがあるが、クーポンがほしかったらスタッフさんに声掛けしなければならず、レジに並んだ方が早いかも。
こんな感じで家のものを整理しはじめてそろそろ1年半くらい経つ。まだまだ終わらないし、ホントに、どれだけこの家不用品が・・・と思う。
子供たちのものもたくさんあって、人のものは不用品にみえるから処分したくなって困る。しかし、ひとのものは勝手には捨てられないので、今後片付けが進んだらどうしようかな、って感じだ。
また少し進んだら、やったぞ自分、って感じでまた日記に書くかも。
古堅さんの本みたいに、すっきりした家(部屋)に住める日がくるといいけど。